ローズマリー (Rosemary) (学術名:Rosmarinus officinalis)
ローズマリーは香り高い常緑樹で、葉は香辛料として詰め物、豚、子羊のロースト、チキン、ターキーなどに使用されます。料理の他にも、多くの効能をもち、消化機能や内臓器官を促進します。ローズマリーは神聖なものとして古代のギリシア人、ローマ人、エジプト人、へブル人から尊ばれていました。ローズマリーの活気付けるハーブのような香りはアロマセラピーでよく使用され、摂取することで緊張や疲れを癒すのを助けます。
使用法
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ディフーズや香りを嗅ぐことで集中力を高めるために使用します。
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摂取することで緊張や疲れを癒すために使用します。
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肉料理や前菜など、料理に1~2滴加えて風味を与え、消化機能を助けるために使用できます。
参考
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マイスとラットで、ローズマリーのエタノール抽出物が抗侵害受容作用(痛みを遮断する作用)と消炎作用を占めることが判明しました。(Gonzalez-Trujano et al.2007)
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ペパーミントとローズマリーの各オイルに歯の生体膜(歯垢)防止において、へロルヘキシジン(防腐薬)よりも高い効果があることが判明しました。(Rasooli et al.2008)
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人間の白血病と乳癌に対して、ローズマリーのエタノール抽出物が増殖抑制効果と抗酸化効果を示すことが判明しました。(Singletary et al.1996)
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生体外実験で、ローズマリー由来のカルノシン酸が人間の白血病細胞の増殖を抑制するのが見られました。(Steiner et al.2001)
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ローズマリーオイルがアルペルギルス真菌によるアフラトクシン生成(非常に毒性が高い発癌性物質で、アスペルギルス真菌によって生成されます。)を抑制するのが見られました。
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ローズマリーオイルにマウスで消炎作用と末梢の抗侵害受容作用(痛感覚受精遮断)があるのが判明しました。(Takaki et al.2008)
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ローズマリー抽出物に強い抗酸化作用が見られました。研究したローズマリー成分のうち、ローズマリーから抽出したローズマリン酸とカルノシン酸に最も強い抗酸化作用が見られました。(Almela et al.2006)
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ローズマリー抽出物の抗酸化レベルが高いことが判明しました。(Moreno et al.2006)
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H₂O₂光増感作用があるメチレンブルーに細胞を浸したところ、ローズマリーのエタノール抽出物が保護効果を示し、細胞のDNAが酸化で損傷しませんでした。(Slamenova et al.2002)
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関節炎の患者にラベンダー、マジョラム、ユーカリ、ローズマリー、ペパーミントのオイルとキャリアオイルをブレンドして使用すると、対照グループと比較して認識できる痛みと鬱が減ることが判明しました。(Kim et al.2005)
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慢性気管支炎の患者で、ローズマリー、バジル、ファー、ユーカリのオイルに抗酸化効果があることが判明しました。ラベンダーが脂質量の正常化を促進することも分かりました。(Siurin et al.1997)
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脱毛症に苦しむ患者に、タイム、ローズマリー、ラベンダー、シダーウッドのオイルをブレンドしたキャリアオイルで頭皮をマッサージすると、キャリアオイルだけで頭皮をマッサージした対照グループと比較して完全する傾向がありました。(Hay et al.1998)
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ローズマリーオイルがウサギとモルモットの帰還平滑筋に対して弛緩効果を示しました。(Aqel et al.1991)
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ローズマリーの芳香を嗅いだ被験者は、嗅いでいない被験者よりも注意力が鋭くなって、数学の計算が早くできました。
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一連のバッテリーテストを受けたボランティア被験者が、ラベンダーとローズマリーの芳香を嗅ぐと、満足度が高まることが判明しました。ローズマリーの芳香は、対照グループよりも記憶の質も高めました。(Mos et al.2003)
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ローズマリーエッセンシャルオイルのが記憶力を向上させることがBBCニュースで発表されました。(2015年BBC: news : http://www.bbc.com/news/magazine-33519453)
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144人の参加者の認知能力が、ローズマリーとラベンダーオイルアロマセラピーでどのように影響されたかをノーサンブリア大学でニューキャッスルの研究者が評価したところ、ラベンダーはその強い落ち着きを与える効能から、作業メモリーのパフォーマンスを大幅に低下させ、記憶力と集中力の伴う反応時間も悪化しました。ローズマリーは、全体的な記憶力と二次的な記憶力要因を大幅に向上させ、注意力を高めました。ラベンダーとローズマリーはどちらも被験者に満足感をもたらしました。
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記憶よりもはるかに影響を与える研究は、ローズマリーのエッセンシャルオイルがアルツハイマー病の治療および予防に役立つことも研究されています。Psychogeriatricsに掲載されているアロマテラピーの効果は、認知症のある高齢者28人(そのうち17人はアルツハイマーを患っていた)でテストされました。午前中にローズマリーとレモンの蒸気、夜にラベンダーとオレンジを吸い込んだ後、さまざまな機能評価が行われ、すべての患者は各個人で大きな進展があり、誰も副作用を経験しませんでした。
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インドでは、ローズマリーを補うことで、体の胆汁の流れ(脂肪の代謝と解毒に不可欠)が大幅に強化され、血漿肝酵素(II型糖尿病に関連している)が減少することが明らかになりました。本質的に、胆汁産生胆嚢の機能を強化すること、腸内の微生物叢のバランスを取ることによって、適切な蠕動活性が促進され、栄養吸収が促進され、有害な過負荷を逆転/予防するのに役立ちました。
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明治大学歯学部歯学部の研究では、22分間の健康なボランティアの唾液コルチゾールレベル(ストレスホルモン)に5分間のラベンダーとローズマリーのアロマテラピーがどのように影響するかを評価しました。両方のエッセンシャルオイルがフリーラジカル消去活性を高めることを観察したところ、両者とも酸化ストレスに起因する慢性疾患から身体を保護する両方のコルチゾールレベルを大幅に減少させることも発見しました。