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ミルラ (Myrrh) (学術名:Commiphora myrrha)

 古代の記録から、ミルラはとても貴重なものと認識されており、黄金と同じくらい貴重なものとされていました。ミルラエッセンシャルオイルは、ミルラの刺々しい小さな木の粘着性のある樹脂から抽出され、何世紀にも渡って使用されてきました。ミルラは歴史を通して香水や香、健康補助の目的で使用さてきました。また、死体の防腐処理や宗教の式典や儀式の際に使用されました。 ミルラは強力な浄化作用があり、特に口内や喉に対して使用されます。そのほかにも肌をなだめ、滑らかにし、若々しく見えるように色艶を整え、その香りは感情のバランスと平安を与えてくれます。

使用法

  • 歯磨き粉に1滴加えて口内の浄化に使用します。

  • ディフューザーで散布し、気持ちを整えるときに使用します。

  • ローションやモイスチャーに加え、シワなどの発生を軽減します。

  • 飲料に1~2滴加えて飲用することで胃を整えます。

参考

  • 微毒性レベルでは、ミルラオイルは歯肉内の線維芽細胞で、インターロイキン(炎症反応に関与していると考えられている化学シグナル)を減少させました。(Tipton et al.2003)

  • ミルラオイルの成分であるエレメンで悪性脳腫瘍患者を治療すると、化学療法で治療した患者と比較して生存率が延び、腫瘍が小さくなりました。(Tan et al.2000)

  • ミルラには、テルペノイドおよびセスキテルペンと呼ばれる2つの主要な活性化合物が見出され、いずれも抗炎症作用および抗酸化作用を有します。(http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0981942802013955) セスキテルペンは具体的にも、視床下部の感情中心に影響を与え、私たちが穏やかでバランスの取れた状態を保つのを助けます。これらの化合物の両方は、それらの抗癌および抗菌効果ならびに他の潜在的な治療用途のために研究されています。(http://www.mdpi.com/1422-0067/14/6/12780/htm)

  • Journal of Food and Chemical Toxicologyの2010年の動物ベースの研究では、ミルラは高い抗酸化能のためにウサギの肝障害を予防することができることが発表しました。人間の用途にも可能性があることが示唆されています。(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19818824)

  • 研究室ベースの調査によると、ミルラは潜在的な抗がん効果も有することが判明しました。研究者は、ミルラがヒト癌細胞の増殖または複製を減少させることができることを見出しました。彼らは、ミルラが8種類の癌細胞、特に婦人科癌での増殖を阻害することを発見しました。癌治療にミルラをどのように使用するかを正確に判断するためにはさらなる研究が必要ですが、この初期の研究は有望です。(http://academicjournals.org/article/article1380545334_Su%20et%20al.pdf)

  • 世界中でヒトに感染している寄生虫感染症である筋萎縮症の治療薬として、ミルラを使用して医薬品が開発されています。この寄生虫は、一般に、水生藻類および他の植物を摂取することによって伝達されます。ミルラで作られた薬は、感染症の症状を軽減することができ、糞便中に見られる寄生虫の卵数も減少することができました。(http://www.ajtmh.org/content/journals/10.4269/ajtmh.2001.65.96)

  • ミルラはその潜在的な抗がん効果について研究されています。特に皮膚癌に有益であることが示されています。皮膚癌と診断されている場合は、他の治療法に加えて使用することを検討してください。癌部位に直接1日に数滴を塗布してみてください。(https://draxe.com/top-5-skin-cancer-symptoms-natural-treatments/)

  • ミルラは、創傷治癒に不可欠な白血球の機能を高める力を持っています。Journal of Immunotoxicologyに掲載された2010年のある研究では、潰瘍の発生率を減少させ、治癒時間を改善することが判明しました。(2010年https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19995243)

直接塗布できます。

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