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ベチバー (Vetiver) (学術名:Vetiveria zizanoides)

 ベチバーはイネ科の仲間で、多くの目的のために栽培されています。他のイネ科の植物と違い、ベチバーの根の仕組みは下に成長し、浸食を防ぎ、土地の安定化をもたらすために欠かすことのできないものです。ベチバーは豊かで、エキゾチックな、複雑な芳香を持ち、特に香水に使用されます。ベチバーの平静と落ち着きを感情に与える効能は、マッサージセラピーで使用するのに理想的です。また、就寝前に足の裏に塗布することで、安眠を誘います。摂取することでは健康的な免疫機能を補助してくれます。

  • 冬の時期に1~2滴を暖かい飲み物に加えて飲用することで免疫機能を補助する組織を助けるために使用します。

  • マッサージの際、気持ちを落ち着けるために使用できます

  • 浴槽のお湯に数滴のベチバーを落とし、深いリラックスを楽しめます。

  • ディフューザーでラベンダーやバランスと一緒に使用し、落ち着いた感情とストレスの軽減に使用します。

  • スプレーボトルに水と数滴のアーボビデオイルを加え、衛生や除菌のために使います。

使用法

直接塗布できます。

参考

  • 最近の研究では、ADHD(注意欠陥多動障害)とADD(注意欠陥障害)の症状を治療するため、ベチバーオイルが認められています。また、性的衝動を高め、薬物なしで不眠症を治療することも知られています。

  • the Department of Food Science and Human Nutrition a Clemson University in South Carolinaで行われた研究では、2005年にベチバ―の抗酸化活性が評価されました。その結果、標準的な抗酸化物質、例えばブチル化ヒドロキシトルエンおよびα-トコフェロールと比較して、ベチバ―オイルは強力なフリーラジカル消去活性を示しました。

  • ベチバーオイルは消毒剤です。生きている組織や皮膚に塗布すると、感染の可能性が減り、細菌が殺されます。 研究によると、ベチバーオイルの最低濃度でスタフのような感染症を死滅させることができ、ベチバーオイルは、外科的処置の前および後、ならびに創傷および切傷を治癒する際に有用であることが分ります。

  • 2001年に、Terry Friedman博士が行った研究では、ベチバーオイルがADHDの子供の治療に有効であることが分りました。事例研究は2年間(1999-2001)実施され、6歳から12歳の間の40名の子供が関わり、(子どもの20人はADHDと診断されず、20人の子供がADHDと診断されました。) 本研究で使用されたエッセンシャルオイルは、ラベンダー、ベチバー、シダーウッド、ブレインパワーでした(これはフランキンセンス、サンダルウッド 、メリッサ、シダーウッド、ブルーヒノキ、ラベンダーおよびヘリクリサムエッセンシャルオイルのブレンド)。 エッセンシャルオイルは、1回につき1つのオイル、30日間試験され、子供は夜間に吸入器を使用し、約3回、エッセンシャルオイルを吸入しました。結果は、ラベンダーの効果は53%、シダーウッドは83%、ベチバーは100%向上しました。この研究では、ベチバーのリラックスして落ち着かせる特性が、焦点の集中が難しく、気が散りやすい、組織的行動や指示に従うこと、忍耐の欠如、落ち着きがないなどのADHD症状およびADD症状を改善するのに役立つことが分かりました。

  • 精神的および肉体的ストレスは性欲や性行為の喪失につながります。the journal Hormones and Behavior に掲載された2010年の研究では、デュアルホルモン仮説を臨床的に評価したとき、これが最初に示唆されました。研究者らは、ストレスの掛かる時にコルチゾールが上昇すると、テストステロンも上昇することによって反応することを発見しました。問題は、最終的にテストステロンレベルがコルチゾールが上昇する前のレベルよりはるかに低いレベルになることで、長いストレス状態にあるときには、テストステロンレベルが枯渇し、性的欲求の喪失を感じます。ベチバーオイルは効果的な落ち着きと鎮静効果があることが証明されているため、心身をリラックスさせ、自然にホルモンバランスを保つことができます。the journal Current Opinion of Endocrinologyの記事によれば、十分な睡眠を取ることが、適切な時期にテストステロンを惹起する最も効果的で自然な方法です。

  • ベチバーオイルは、自然の強壮剤であるため、免疫系と神経系を強化します。インドで実施された2015年の研究では、精巣、膀胱、卵巣または肺の癌を治療するために使用されるシスプラチンと呼ばれる化学療法薬の毒性結果を軽減することにより、ベチバ―オイルが体内で保護的役割を果たすことが判明しました。 その抗酸化活性のために、ベチバーオイルはシスプラチンを5日間連続投与したマウスの骨髄細胞におけるDNA損傷、染色体異常および細胞周期停止を顕著に阻害しました。

  • 2015年の研究では、不安と中枢性扁桃核の神経活動に役立つ物質としてのベチバーオイルの効果を調べました。中心扁桃核は、生来の行動の発現を制御する脳幹領域と連結しおり、心拍数、血圧、呼吸数の変化などの感情の知覚と結果を担っています。ベチバーオイルがラットに与えられたとき、このニューロンがストレスから活性化されされました。ベジバールオイルは、不安、筋肉痙攣、発作および他の病状を治療する薬物であるジアゼパムと同じ影響を与えました。

  • The Louisiana State University Agricultural Centerは、ベチバー、カシア、クローブ、シダーウッド、ユーカリ、ユーカリシトロドーラ、レモングラスおよびゼラニウムを含む8種のエッセンシャルオイルのシロアリ忌避性を分析しました。試験したエッセンシャルオイルの中でも、ベジバールオイルは長時間作用するため、最も効果的な忌避剤であることが判明しました。ベチバーはまた、砂1グラム当たりのマイクログラム程度の低濃度でシロアリのトンネリング活性を低下させました。他の研究では、ベチバーは、デング熱、マラリア、黄熱およびフィラリア症のような病気の原因となる蚊幼虫を撃退し、 頭皮にベチバーオイルを使用して副作用を伴わずにシラミを殺し、害虫を殺す忌避剤としても働きます。

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