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クラリセージ (Clary Sage) (学術名:Salvia sclarea)

 クラリセージは約183cmの高さにまで成長する多年生のハーブです。クラリセージは平静を促す特質と皮膚への効果で知られています。主な化学物質はエステルグループの酢酸リナリルで、最もリラックスさせ、平静を与え、バランスを整えるエッセンシャルオイルの一つです。中世ではクラリセージは皮膚をなだめるために使われてきました。クラリセージを吸入することで、リラックス感を促進し、安眠を与えます。

使用法

  • 月経の間に3~5滴を腹部に刷り込み、なだめるようマッサージしてください。

  • ローマンカモミールと合わせて浴槽のお湯に落とすとストレスを取り除いてくれる働きがあります。

  • 枕に1滴落としたりディフューズすることで夜の安眠を誘います。

  • シャンプーやコンディショナーに混ぜ合わせることで健康的な髪や頭皮を築くことを促します。

  • ココナッツオイルと混ぜて、肌のマッサージに用いたり、新生を促します。

参考

  • 集中治療室勤務の看護師にラベンダーとクラリセージのオイルを部分的に塗布したところ、認識されるストレスが減少しました。(Pembertonet al.2008)

  • 英国のオックスフォード・ブルックス大学で行われた研究で、アロマセラピーが女性の出産時に与える影響を分析しました。この研究は8年間にわたって行われ、8058人の女性が関わりました。この研究から、アロマセラピーが、出産中の母親の不安、恐怖および痛みを軽減するのに効果的であることが判明しました。出産中に使用された10種類のエッセンシャルオイルのうち、痛みを和らげるのに最も効果的なのは、クラリセージとカモミールオイルでした。

  • 2012年の研究では、高校女子生徒の月経周期中に鎮痛剤としてのアロマセラピーの影響を測定しました。 アロマセラピーマッサージグループとアセトアミノフェン(鎮痛剤と下熱)グループがありました。 アロマセラピーマッサージは、アーモンドオイルをキャリアオイルに使用し、クラリセージ、マジョラム、シナモン、ジンジャー、ゼラニウムを混合し、腹部に塗布してマッサージするものでした。24時間後の月経痛を確認した結果、アロマセラピーを受けた被験者では月経痛の減少がアセトアミノフェンを受けた被験者より著しく高かったことが分りました。

  • Journal of Phytotherapy Researchに掲載された2014年の研究では、クラリセージの吸入でコルチゾール濃度を36%低下させ、甲状腺ホルモン濃度を改善することができました。この研究は、50代の閉経後の女性22人に対して行われ、そのうちの何名はうつ病と診断されていました。試験の終わりに、研究者らは、クラリセージオイルは、コルチゾールを低下させることに統計的に顕著な効果を有し、気分を改善する抗うつ効果を有していると述べました。すなわち、クラリセージはうつ病の効果的な自然療法なのです。

  • 韓国の基礎看護学科(the Department of Basic Nursing Science in the Republic of Korea)で行われた研究では、尿失禁や不随意排尿を伴う女性の血圧低下能力を測定しました。調査に参加した女性は34人であり、ラリーセージオイル、ラベンダーオイルまたはアーモンドオイルのいずれかを与えられ、これらの香りを60分間吸入した後に測定しました。その結果、クラリセージオイル群は他と比較して収縮期血圧が顕著に低下し、ラベンダーオイル群と比較して拡張期血圧も低下し、アーモンドオイル群と比較して呼吸速度が著しく低下しました。このデータは、尿失禁を伴う女性にクラリセージの吸入が有用である可能性があることを示唆しています。

  • 韓国で行われた2010年の研究では、うつ病患者の治療薬がクラリセージオイルから開発される可能性があることを明らかにしました。研究のために、強制泳動試験をしたラットで抗うつ特性を測定した結果、クラリセージオイルは最も強い抗ストレス作用を示しました。

  • ギリシャのアテネのthe Department of Immunology, Hellenic Anticancer Instituteで行われた有望な研究では、クラリセージオイルで見つかった化合物スクラレオールが白血病と戦う役割を調べました。結果は、スクラレオールがアポトーシスの過程を通して細胞系を殺すことができることを示しました。アポトーシスは、プログラムされた細胞死のプロセスであり、アポトーシスの役割を含む研究は1990年代初めから大幅に増加しています。不十分な量のアポトーシスは、癌のような制御されない細胞増殖をもたらします。

  • Postepy Dermatol Alergol journalに掲載された2015年の研究では、抗菌性のためにクラリセージオイルが傷や皮膚感染を治療するために使用される可能性があることが判明しました。その結果、クラリセージエッセンシャルオイルは、創傷感染から隔離された臨床菌株に対して強力な抗スタフィロコッカス活性を有することが示されました。このオイルは、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(S. epidermidis)および黄色ブドウ球菌に対して効力があることが明らかにされました。

直接塗布できます。

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